緑の回廊

緑の回廊ってご存知ですか?(^o^)
これは林野庁が全国の国有林ですすめることにした生物多様性保全策の1つで、
今までの保護林の間をつなぐ森林を新たな保全林として
「保護林のグリーンベルト」をつくろうというものなの(^o^)
いまの林政の柱の一つね♪

これを踏まえて平成13年10月26日の閣議で「森林・林業基本計画」つうものが決定されました(^o^)v
この計画は、平成13年の7月に施行された
「森林・林業基本法」
【木材の生産を主体とした政策から、森林の有する多面にわたる機能の持続的発揮を図るための政策へと転換する】という、
新しい考えを具体化するために決めたものですぅ(^o^)/

さて、これらの計画の後押しを受けて
「緑の回廊計画」は着々と進んでいるようです。
計画の出発点は東北の青森営林局♪
東北の奥羽山脈や白神山地、八甲田山、北上山地、朝日山地などを結び、
野生動物の移動経路、つまりコリドー(回廊)をつくろうという提案でした(^o^)/



東北の場合は今でも広く森林が存在するのでコリドー整備の目的が野生動物の移動の確保というだけではインパクトが弱い・・・(^^;;
それなら、人工林で分断されたブナ林を大きなまとまりに復活させる案はどうだろうか・・・
「構想を練っているうちに、林野庁が率先してやるべき国有林の仕事だと思うようになりました。
森林の環境保全への役割を望む世論にマッチするばかりか、国有林を分割民営化せよという解体論への反論になるとも考えました」
というのは旧青森営林局のNさん(^o^)「構想の内容は林野庁がこれからすすむ方向と少しも違わなかった」とおっしゃってますが、
局内では反対する人たちと摩擦が起きて、相当の覚悟が必要だったらしいです(>_<)。
本庁は「あくまでも青森局独自で」と言って牽制してきたそうです(T_T)

しかし、構想はもっと広がるとNさんが予感したとおり、わずか2年半後の98年12月、
新たに定められた国有林野の管理経営に関する基本計画の中に、
「森林生態系保護地域を中心に他の保護林とのネットワークの形成を図るため、いわゆる「緑の回廊(コリドー)」 を設定し、
野生動物の自由な移動の場として保護するなど、より広範で効果的な森林生態系の保護に努めるものとする」という一文が入りました(^o^)v
現在は、林野庁からの通達により全国の森林管理局で、この「緑の回廊」の設定作業や準備がすすめられている最中です(^o^)

ところが現状は保護ばかりではないみたい(T_T)

東北各地でこの10年の間に、国有林の中のブナの
「保護樹帯」が目立って伐採されるようになったそうです(T_T)
この保護樹帯というのは、植林地に植えたスギやカラマツを風害から守る目的で
ブナなどの天然林を山肌に網目状に残しておくもので、
山頂や尾根部分から渓畔林までをつなぐ約30メートル幅の帯になっています(^o^)
このブナの帯が、野生の鳥獣たちにとっても、
他の仲間との出会いや里山への渡りのルート、隠れ家、エサ場などとして、
大きな役割を果たしているといいます(^o^)
でも、スギなどの人工林が植林から10年を経過すると、
こうした保護樹帯は役目を終えたとして伐採してもかまわないことになっていて、
91年ごろから目立って伐られるようになったらしいです(ToT)

山肌に雪が降り積もる季節になると、成長の悪いスギやカラマツは雪に埋もれて白く見え、その反対に背の高い自然林は黒っぽく見えるのでよくわかります(^o^)
「田」という字に似てますね(^o^) 空白の部分が植林地、黒い実線がブナ林ですね(^o^)
伐採がすすんだ今は、黒い実線が点線になっている状態です。
大きな保護林ができる一方で、こんなところでブナ原生林が伐られている現実があることも
忘れてはならないですよね(T_T)

でも、国の林政が今までの生産一辺倒から国民の為の森作りという方向に
替わってきたことは大変歓迎すべきだと思います(^o^)
現にあちこちで放置された杉林を間伐して広葉樹の苗を植えていってます。
これで森は生き返るのですから(^o^)v


杉の森を囲むブナなどの広葉樹



杉の子供たち


森林の公益的機能の評価額(年間)

機能の種類 評 価 額 備     考
水源かん養機能 降水の貯留 8兆7,400億円 森林の土壌が、降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水、渇水を防ぎ、
さらにその過程で水質を浄化する役割
洪水の防止 5兆5,700億円
水質の浄化 12兆8,l00億円
計27兆1,200億円
土砂流出防止機能 28兆2,600億円 森林の下層植生や落葉落枝が地表の浸食を抑制する役割
土砂崩壊防止機能 8兆4,400億円 森林が根系を張り巡らすことによって土砂の崩壊を防ぐ役割
保健休養機能 2兆2,500億円 森林が人にやすらぎを与え、余暇を過ごす場として果たしている役割
野生鳥獣保護機能 3兆7,800億円 森林が果たしている野生鳥獣の生息の場としての役割
大気保全機能二酸化炭素吸収 1兆2,400億円 森林がその成長の過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を供給している役割
酸素供給 3兆9,000億円
計5兆1,400億円
合  計 74兆9,900億円
貨幣評価しなかった森林の持つ公益的機能(主なもの)
(1)遺伝子資源の保全
(2)気象緩和
(3)風害・雪害・なだれ・落石などの防止
(4)騒音の防止
(5)魚類の生息環境の保全など

彗姐の理想の林野庁とは・・・(^o^)

木材の生産はすべて民間に任せます。国がやるお仕事とは思えません(^o^)
で、今の営林署の人材はすべて「フォレスト・レンジャー」(森林警備隊)になってもらいます。
ちなみに女性職員さんはは「モモ・レンジャー」ね(笑)
で、彼等のお仕事は国有林の見回り(^o^) 不法投棄とか盗掘とか登山者の指導とか・・
もちろん逮捕権ももっています。不埒なヤツラはビシビシ逮捕しちゃいます(^o^)v
また、国立公園の森や山に入る方々からは入山料を取ります。
この資金で森とか登山道の維持補修をします。そのための人員も必要かにゃ・・(^o^)
そして、森林指導員の資格を作り指導員さんは森のガイドをします。
いわば、国が行う森林学校ね♪(^o^)    こんなの夢かしら・・・(^o^)


ちょっと、堅いお話ですいましぇん(^^ゞ
最近福島県の南会津のブナの原生林を伐採するという馬鹿げたお話が持ち上がりました。
保護樹帯の伐採とは根本から違う広大な面積の伐採です。
明らかに国が定めた方向と違う方向をむいています。幸いたくさんの国民の方々の反対で計画は白紙撤回されました。
ネットでも多くの反対署名が集まったようです。(^o^)
そこで、国の林政はどうなっているのか少し調べてみたわけです(^o^)v

最後まで見ていただいてありがとうございましたm(_*_)m

各種資料参考:林野庁ホームページ