アメリカの憂鬱


中世ヨーロッパの文明がその頂点に達したとき、本来なら、文明の崩壊が起こるはずですが、起きませんでした。それは・・・

アメリカ大陸の発見です。人々は大挙してアメリカ大陸に渡り、人口増加率は、自然と共存できるほどに鈍りました。
ヨーロッパ文明は再びの奇跡によって救われました。

さて、アメリカに移民した人々の子孫により、いまや、アメリカ大文明の花盛りです。
しかも、世界の食料庫として、小麦を、トウモロコシを、大豆を、とフル生産です。
その為、この150年間に森林面積 は半減しました。 さらに生産効率を上げる為に、昔はなかった化成肥料や農薬を多用しています。

もうお判りかと思いますが、表土流出が始まっています。毎年、膨大な量の肥えた土が流れ去り、さらに加速度的に増えています。

人知を尽くして防がなければ、世界は飢えてしまいます。






  


     不伐の森


きれいな山の景色ですが、少しおかしいと
思われますよね。

ほとんどか、禿山です。

場所は渡良瀬川源流部です。

碑の後ろに見える砂防ダムが、違和感とともに
大変印象に残っています。
森林伐採の理由は違いますが、足尾鉱山の拡張の
為、明治以降森が伐採され、精錬所や工場、道路、
住宅に姿を変えました。そして、最悪な事に鉱毒に
より、残った森林も次々と消えていきました。

その結果がこれです。  雨が降るたびに表土は流
れ去り、いまだ残る鉱毒と相俟って、なかなか樹木
は根付きません。
(むろん、この禿山に、多くの人たちが、一本一本
苗木を背負って、植林を何十年も続けておられる
ことは知っています。本当に頭が下がります。)


だから、これ以上私達は、決して森に手を出しては
いけません。





    最後に・・・


発展途上国の多くで、今この瞬間も、燃料として木々が伐採されてます。
わずかな肥料と開墾の手間を省くため焼畑と称して森が燃やされてます。
先進国の住宅や紙の需要をまかなうため、 またひとつ森が消えました。

世界は、多くの文明崩壊と同じ道を歩もうとしています。火星移住の奇跡でも起こらない限り、
このままでは、人類は自分で自分の首を絞めてしまいます。
まだ間に合います。人間のモラル、政治の力、そして何より、いまなら科学の力で防げるのです。
木材に替わる代替燃料(例えば、脱硫石炭・豆炭)。極端に安く出来る肥料プラント。それらを
末端まで届ける運送手段。木材パルプの替わりの草木パルプ。古紙利用の建材開発、等など。
今、科学力総動員でやらなくては間に合いません。 戦争なんかしてる暇はないのです。 

 いつか皆が、森のそばで平和に暮らせるといいね。      彗姐